タクミ「水田や畑をイノシシに掘り返された」
「電気柵を張ったのに、また下から入られている」と悩んでいませんか。
この記事では、イノシシ被害を柵・電気柵で防ぐ方法を「被害サインの確認」「柵の選び方と下部対策」「自治体・地域の正式な捕獲体制への相談」の3軸で解説します。
イノシシ対策では、柵を設置するだけでなく、農地を餌場にしない環境管理、柵の下部補強、草刈り、電圧確認を継続することが重要です。
結論から言うと、イノシシ被害対策は「餌場をなくす」「下から入れない」「正式な捕獲体制へ相談する」の3点を組み合わせることが基本です。
| 見る観点 | 押さえるべき対策 | やってはいけないこと |
|---|---|---|
| 被害サイン | 掘り返し、足跡、食害痕、畦畔の損傷を記録する | イノシシと決めつけて柵だけ買う |
| 柵・電気柵 | ワイヤーメッシュ柵や電気柵を地形に合わせ、下部を補強する | 設置後に草刈り・電圧確認・補修をしない |
| 地域対策 | 自治体、農政窓口、鳥獣被害対策実施隊、地域の正式な捕獲体制を確認する | 個人判断で捕獲や危険な配線を進める |
農林水産省の農作物被害状況では、令和6年度の野生鳥獣による全国の農作物被害額は188億円で、このうちイノシシによる被害は45億円と公表されています。
掘り返しや食害が広がる前に、被害記録、餌場の除去、柵の点検、自治体への相談を同時に進めましょう。
まずは公式窓口に相談し、足りない部分は民間業者を検討しましょう。
可能であれば複数の業者に現地調査と見積もりを依頼し、作業範囲、追加料金、保証の対象と期間を比較すると安心です。
| 業者名 | おすすめ度 | こんな人におすすめ | 対応エリア | 受付 |
|---|---|---|---|---|
| 害獣プロガード | ★★★★★ | 今すぐ駆けつけて見てほしい人(スピード重視) | 関東(東京・埼玉・千葉・神奈川)・関西・愛知県 | 電話24時間365日 WEBフォーム受付 |
| 害獣プロテック | ★★★★★ | 駆除と侵入口の修繕までまとめて任せたい人 | 関東・関西・東海・北陸・東北 | 電話24時間365日 WEBフォーム受付 |
| ハウスプロテクト | ★★★★☆ | 再発防止と長期保証を最優先したい人 | 関東・関西・東海・中四国・九州 | 電話24時間365日 WEBフォーム受付 |
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守谷タクミ(獣害対策アドバイザー)
- 住宅リフォーム業界で15年勤務
- 20社の害獣駆除業者を調査・比較
- 害獣被害の修繕現場で蓄積した実体験をもとに情報発信
※当サイトの情報は環境省「鳥獣の保護及び管理に関する法律」、厚生労働省「動物由来感染症」、公益社団法人 日本ペストコントロール協会等の公的機関・専門団体の情報を、コンテンツ制作ポリシー、ランキングに関する根拠をもとに解説しています。
イノシシ被害はどれくらい深刻?最新データと被害サイン


イノシシ被害は、水田や畑の食害だけでなく、掘り返し、畦畔の損傷、法面の崩れ、ぬた場化など、農地の管理そのものに影響することがあります。
農林水産省の令和6年度データでは、イノシシによる農作物被害額は45億円です。
イノシシは稲、いも類、豆類、野菜、果樹、タケノコなど幅広いものを食べます。
また、ミミズや根を探して地面を掘り返すため、作物を直接食べられていなくても、畑や水田の周囲が荒らされることがあります。
イノシシ被害を疑いやすいサイン
- 地面が広く掘り返されている
畑、畦畔、法面、果樹の根元などが掘られている場合は、イノシシの可能性があります。 - 水稲の倒伏や踏み荒らしがある
出穂期以降の水田では、食害だけでなく踏み荒らしによる被害も問題になります。 - 二つに割れたひづめ跡がある
足跡だけで断定はできませんが、大型獣の侵入を疑う重要な手がかりです。 - 柵の下や山際に獣道がある
同じ侵入経路を繰り返し使うと、踏み固められた通り道ができます。
作物被害だけで加害獣を断定するのは危険です。
掘り返し、足跡、食害痕、フン、侵入経路、防犯カメラやセンサーカメラの記録などを合わせて確認し、自治体や農政窓口に相談しましょう。
| 業者名 | おすすめ度 | こんな人におすすめ | 対応エリア | 受付 |
|---|---|---|---|---|
| 害獣プロガード | ★★★★★ | 今すぐ駆けつけて見てほしい人(スピード重視) | 関東(東京・埼玉・千葉・神奈川)・関西・愛知県 | 電話24時間365日 WEBフォーム受付 |
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| ハウスプロテクト | ★★★★☆ | 再発防止と長期保証を最優先したい人 | 関東・関西・東海・中四国・九州 | 電話24時間365日 WEBフォーム受付 |
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|---|---|
| ペスコンPro | 関東で国家資格者の自社施工に任せたい人 |
| 駆除ザウルス | 全国(一部地域除く)で自社施工と最長10年保証を求める人 |
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イノシシが農地に入る原因は「餌場」と「通り道」


イノシシが農地に入る原因は、農作物そのものだけではありません。
収穫残さ、放任果樹、落ちた果実、タケノコ、藪、耕作放棄地、山際の通り道などがあると、農地の近くまで来る理由を作ってしまいます。
農林水産省の特集でも、イノシシのような学習能力の高い動物に対しては、集落に餌となるものがあると学習させないことが重要だと説明されています。
つまり、柵を張る前に、農地周辺をイノシシにとって「通いたい場所」にしないことが大切です。
イノシシを寄せやすい環境
- 収穫残さや落下果実が残っている
食べられるものを農地周辺に残すと、繰り返し来るきっかけになります。 - 放任された柿・栗・果樹がある
収穫しない果実は、野生鳥獣にとって分かりやすい餌場になります。 - 藪や背の高い草が農地に近い
身を隠しながら移動できる場所は、農地への通り道になりやすいです。 - 水路・沢沿い・山際の見回りが少ない
人目につきにくい場所ほど、柵の弱点や獣道ができやすくなります。
まずは、農地の内側だけでなく外側も確認します。
残さを片付け、藪を刈り払い、放任果樹を管理し、山際や水路まわりの見通しをよくすることで、柵の効果を高めやすくなります。
電気柵・ワイヤーメッシュ柵・トタン柵の選び方


イノシシ対策の柵には、電気柵、ワイヤーメッシュ柵、金網柵、トタン柵、複合柵などがあります。
大切なのは、価格だけで選ぶのではなく、地形、管理できる人数、被害の強さ、対象獣種、設置後の補修まで考えることです。
| 柵の種類 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 電気柵 | 心理的に近づきにくくしたい農地 | 草刈り、電圧確認、安全表示、専用電源装置が必要 |
| ワイヤーメッシュ柵 | 物理的に囲い、掘り返しや押し上げに備えたい場合 | 下部補強、支柱、出入口、山際の弱点を確認する |
| トタン柵・金網柵 | 視界を遮る、既存柵と組み合わせる場合 | 倒れ、隙間、端部のめくれを放置しない |
| 複合柵 | イノシシ以外にシカなども出る地域 | 対象獣種に合わせた高さ・下部・通電位置が必要 |
農研機構は、イノシシの被害対策として、農地の周囲に恒久的な物理柵や簡易な電気柵などを設置して侵入を防止する方法が用いられていると説明しています。
ただし、ワイヤーメッシュ柵の平置きなどは既存柵との組み合わせが有効な一方、単独では大きな個体に侵入されることがあるため、歩行や跳躍が困難になる工夫が望ましいとされています。
柵を設置しても侵入される原因と下部対策


イノシシ対策で特に注意したいのは、柵の下部です。
イノシシは地面を掘ったり、柵の下を押し上げたり、弱い場所を覚えて繰り返し使ったりします。
侵入されやすいポイント
- 柵の下に隙間がある
斜面、畦畔、沢沿い、水路まわりは地面と柵の間に隙間ができやすいです。 - 支柱が弱く押し上げられる
支柱間隔が広い、固定が甘い、地面が軟らかい場所では柵が動きやすくなります。 - 出入口の閉め忘れがある
人や車両の出入り口は、柵全体の中でも大きな弱点です。 - 草や倒木が電線や柵にかかっている
電気柵では漏電や電圧低下、物理柵では踏み越えの足場になります。 - 掘り返し跡を埋め戻していない
小さな穴や浮きを放置すると、次の侵入経路になります。
柵は設置して終わりではありません。
被害が出た翌朝、台風や大雨の後、草が伸びる時期、収穫前には、外周を一周して下部の浮き、掘り返し、足跡、電線への草の接触を確認しましょう。



イノシシ対策では「下から入られた」が本当に多いです。
柵の高さより先に、地面との隙間と掘り返し跡を見てください。
電気柵を安全に使うための確認ポイント


電気柵は、イノシシに「この柵には近づかない」と学習させるための設備です。
鼻先などで触れたときに刺激を感じることで近づきにくくなりますが、電気を使う以上、設置と管理には安全確認が欠かせません。
農林水産省は、電気さく施設における安全確保として、危険表示、電気さく用電源装置の使用、条件に応じた漏電遮断器の設置などを案内しています。
使用電圧30V以上の電源から供給し、人が容易に立ち入る場所に設置する場合は、定格感度電流15mA以下・動作時間0.1秒以下の漏電遮断器が必要とされています。
電気柵で確認したいこと
- 危険表示を見やすい場所に付ける
周囲の人が電気柵だと分かるように表示します。 - 電気さく用電源装置を使う
家庭用電源を直接つなぐような危険な使い方は避けます。 - 条件に応じて漏電遮断器を設置する
使用電圧30V以上の電源から供給し、人が容易に立ち入る場所に設置する場合は、定格感度電流15mA以下・動作時間0.1秒以下の漏電遮断器が必要とされています。 - 下草をこまめに刈る
草や枝が電線に触れると漏電や電圧低下の原因になります。 - 電圧を定期的に確認する
電気が弱い状態では、イノシシに突破できると学習されるおそれがあります。
電気柵は、設置直後だけでなく、草が伸びる時期や雨の後に管理の差が出ます。
設置に不安がある場合は、自治体、農協、施工業者、電気柵メーカーの説明を確認し、独自判断で危険な配線をしないようにしましょう。
自治体補助・地域ぐるみの捕獲体制へ相談する流れ


イノシシ被害は、個人の畑だけで対策しても限界が出やすい問題です。
山際、沢沿い、耕作放棄地、放任果樹、集落全体の柵、捕獲体制が関係するため、被害が続く場合は自治体の鳥獣被害担当や農政窓口へ相談しましょう。
農林水産省は、鳥獣被害対策として、防護柵の設置、生息環境管理、捕獲による個体数調整を組み合わせる考え方を示しています。
捕獲は狩猟免許や許可、鳥獣被害対策実施隊、猟友会等の地域体制が関わるため、個人判断で進めないことが大切です。
相談前に整理しておきたい情報
- 被害場所
地番、農地の位置、山林や水路からの距離、侵入経路の見当をメモします。 - 被害作物と時期
水稲、野菜、果樹、いも類など、何をいつ被害にあったかを記録します。 - 痕跡の写真
掘り返し、足跡、フン、食害痕、柵の破損、獣道を撮影します。 - 既存対策
柵の種類、設置時期、電気柵の有無、電圧確認、草刈り頻度を整理します。 - 近隣の被害状況
周辺農地でも同じ被害が出ているか確認します。
補助制度は自治体ごとに、対象者、対象資材、申請時期、事前申請の要否が異なります。
防護柵や電気柵を購入する前に、自治体の農政窓口や鳥獣被害担当に「補助対象になるか」「購入前申請が必要か」を確認してください。
業者に依頼する場合の費用感の一例
| 作業のイメージ | 費用感の一例 | 考えたいケース |
|---|---|---|
| 現地調査・簡易補修 | 1万〜5万円前後 | 侵入経路の確認、既存柵の弱点診断、掘り返し箇所の補修が中心 |
| 電気柵・防護柵の新設 | 距離・資材で大きく変動 | 畑の外周、地形、支柱本数、電源方式により見積もりが変わる |
| 集落単位の柵整備 | 個別見積もり | 山際、道路、水路、出入口まで含めて設計する場合 |
この表は、公的な標準料金ではありません。
実際の費用は、柵の距離、資材、地形、支柱の施工、電源方式、草刈りや保守管理の有無で大きく変わります。依頼前には、現地調査後の書面見積もりで、総額、内訳、追加費用、保守範囲を確認しましょう。
【よくある質問】イノシシ被害と柵・電気柵について


まとめ:イノシシ対策は「餌場をなくす・下から入れない・正式な体制へ相談」


イノシシ被害は、令和6年度の農林水産省データでも被害額45億円と大きく、食害だけでなく掘り返しや畦畔の損傷まで起こります。
まずは掘り返し、足跡、食害痕、侵入経路を記録し、被害の原因を整理しましょう。
対策の基本は、収穫残さや放任果樹を減らして餌場をなくすこと、ワイヤーメッシュ柵や電気柵で下から入らせないこと、被害が続く場合は自治体・鳥獣被害対策実施隊・猟友会等を含む地域の正式な捕獲体制へ相談することです。
電気柵を使う場合は、危険表示、適切な電気さく用電源装置、条件に応じた漏電遮断器、草刈り、電圧確認までセットで考えてください。
イノシシ対策は「柵を張って終わり」ではなく、餌場をなくす環境管理、下部の補強、安全な電気柵管理、正式な相談体制を組み合わせることが大切です。
被害が広がる前に、写真とメモを残し、自治体の農政窓口や鳥獣被害担当に相談しましょう。

