コウモリの鳴き声は聞こえる?屋根裏の音の正体と対処法

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コウモリの鳴き声は聞こえるのかを解説するアイキャッチイラスト。夕焼けの住宅街で、かわいいコウモリが飛びながら点線の波紋を出しているが、波紋は途中で薄く消えていく。下では女性が耳に手を当てて疑問符を浮かべ、右では双眼鏡を下げた守谷タクミが軒先と足元の小さな糞を指し示している。
タクミ

「夜中にキーキー聞こえた気がする…コウモリ?」
「声はしないのに、軒下にフンが増えていく…」
と気になっていませんか?

この記事では、コウモリの鳴き声について「そもそも人に聞こえるのか」「鳴き声の代わりになる手がかり」「音に気づいたあとの対処と時期」の3軸で解説します。

正体のわからない音だけが続くと、確かめようがなくて落ち着かないですよね。

結論から言うと、コウモリが飛ぶときに使う声は主に超音波で、人にはそのまま聞こえません

だから「鳴き声で確認する」という作戦は、コウモリ相手には成立しにくいのです。

代わりに、物音・出入りの目撃・糞の3つの手がかりで確かめるのが現実的な進め方になります。

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観点押さえるべき対策やってはいけないこと
正体の確認物音・出入りの目撃・糞の3つを組み合わせて確かめる鳴き声が聞こえないことを「いない」の根拠にする
対処の時期冬眠期と夏の出産期を避けて追い出し、出た後に封鎖する在否を確かめずに出入口を塞ぐ
やり方の選択追い出しと侵入防止を基本にし、糞の掃除は防護具を着ける許可なく捕まえる、素手で糞に触れる
コウモリの音への向き合い方|3軸の早見表

調査日:2026年8月12日(京都府公式・北九州市公式など公的機関の情報のみを根拠に作成しています。出典リンクは本文中に記載)

読み終える頃には、鳴き声を待たずに正体を確かめる手順と、動いてよい時期がはっきりしているはずです。

まずは痕跡での確認と時期の見極めを優先し、棲みつきが疑われるなら業者を検討しましょう。

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この記事の執筆者

守谷タクミ(獣害対策アドバイザー)

  • 住宅リフォーム業界で15年勤務
  • 20社の害獣駆除業者を調査・比較
  • 害獣被害の修繕現場で蓄積した実体験をもとに情報発信

※当サイトの情報は環境省「鳥獣の保護及び管理に関する法律」厚生労働省「動物由来感染症」公益社団法人 日本ペストコントロール協会等の公的機関・専門団体の情報を、コンテンツ制作ポリシーランキングに関する根拠をもとに解説しています。

目次

コウモリの鳴き声は超音波が中心

コウモリの声が人に聞こえない理由を示した図解。左は声の反射で空間を把握するとして、コウモリの口から出た点線の波紋が壁の虫に当たって戻る様子を矢印で描いている。右は人の耳には届かないとして、聞こえる範囲を示す半円の外側を波紋が通り抜けている。下に聞こえないのが普通という帯がある。

まず知っておきたいのは、コウモリの「声」の使われ方が、他の動物とはまるで違うことです。

京都府は、コウモリが超音波の「声」を発し続けて空間認識を行っていると紹介しています。

暗闇で壁や獲物にぶつからずに飛べるのは、この反響定位(エコーロケーション)のおかげです。

超音波は人の耳で聞き取れる範囲の外にある音です。

つまり、頭の上をコウモリが飛び回っていても、飛行に使う声そのものはそのまま聞こえません

「鳴き声が聞こえないから、うちにはいない」という判断が通用しない相手なのです。

逆に、夜中に聞こえた「キーキー」という音だけでコウモリと決めるのも早計です。

甲高い声はネズミなど他の動物でも聞こえることがあり、聞こえ方は建物の構造や距離でも変わります。

音は候補の整理までにとどめて、このあと紹介する痕跡と組み合わせて確かめていきましょう。

声で確認できない理由
  • 飛行に使う声は超音波
    壁や獲物との距離を測る反響定位に使われています
  • 人の耳には届かない
    超音波は人が聞き取れる範囲の外にある音です
  • 聞こえた音は別の動物の可能性
    甲高い声はネズミなどでも聞こえることがあります
タクミ

コウモリ相手に「鳴き声待ち」は成立しません。
確かめる道具を音から痕跡に切り替えましょう。

屋根裏で聞こえる音の正体

屋根裏で聞こえる音の正体を示した住宅の断面図。瓦の下の隙間で2匹のコウモリが休み、カサカサという擬音とこすれを表す線が描かれている。天井を見上げる女性が声じゃなくて物音と吹き出しで話し、右上の窓の外には夕方に飛び立つコウモリ。下に気づくのは声より物音という帯がある。

「声が聞こえないなら、あのカサカサ音は何?」と思った方も多いはずです。

家の中でコウモリの存在に気づくきっかけは、声ではなく体が立てる物音であることがほとんどです。

代表的な3つの音を、聞こえ方の順に整理します。

カサカサという動きの音

屋根裏や壁の中で、体がこすれて出る音です。

アブラコウモリは瓦の下や壁のすき間など、建物の小さな隙間をねぐらとして利用するため、狭い場所ならではのこすれる音になります。

もぞもぞした気配

体が小さいぶん、はっきりした足音として響くことは少なめです。

「音がする」というより「何かが動いている気配がする」という感じ方をされる方が多いのが、ネズミやハクビシンとの違いです。

夕方の飛び立ちの羽音

日が沈む前後、ねぐらから外へ飛び立つときの羽ばたきです。

毎日ほぼ同じ場所から出入りするため、羽音に気づけたら、出入口の位置を知る大きな手がかりになります。

ただし、この種の物音はネズミでも起こり得るため、音だけでの断定はできません。

音の種類と時間帯から動物の候補を整理する考え方は、屋根裏の物音の正体を推測する記事にまとめています。

「コウモリかネズミか」で迷ったら、まずそちらの診断も参考にしてみてください。

他の動物の鳴き声との違い

夜に音を立てる動物4種を吹き出しで比べた図解。ネズミはカリカリの擬音、イタチとハクビシンは音符の吹き出し。コウモリだけ吹き出しの中が三点リーダーで空になっており、足元に糞と足跡を添えて声の代わりに痕跡を見ると示している。下に聞こえないことが手がかりという帯がある。

夜の住宅で音を立てる動物は、コウモリだけではありません。

次の表は、あくまで候補を絞り込むための参考表です。

音だけで種類を決めつけず、糞や足跡、侵入口などの手がかりと組み合わせて確認してください。

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動物音の傾向(参考)あわせて見たい手がかり
コウモリ飛行に使う声は主に超音波で、人にはそのまま聞こえません。
カサカサという物音や羽音で気づかれます
屋根裏への出入り、出入口周辺や家の周囲の糞
ネズミカリカリというかじり音、走り回る音、キーキー・チューチューといった鳴き声糞、かじり跡、こすり跡
イタチ複数の種類の声が記録され、天井裏を走り回る音でも気づかれます小さな侵入口、糞尿の強い臭い
ハクビシン夜行性で、屋根裏に入り込むと夜間に大きな物音がすることがあります果実の食べ跡、天井の糞尿のシミ
アライグマ夜間に屋根や屋根裏を動く物音がすることがあります5本指の足跡、糞尿
夜の音の候補を絞り込むための参考表

大きな足音がするならハクビシンやアライグマ、かじり音が続くならネズミの側に候補が傾きます。

それぞれの声や音の詳細は、イタチの鳴き声の記事ハクビシンの鳴き声の記事で解説しています。

コウモリが他と違うのは、「声が聞こえないこと自体が普通」という点です。

静かでも痕跡が増えているなら、確認を先送りしないでください。

鳴き声より確かな3つのサイン

コウモリの在否を確かめる3つのサインを示した図解。夕方の出入りは双眼鏡で軒先を眺める住人と飛び立つコウモリ、出入口周辺の糞は手袋をした手が虫めがねで小さな粒を確認する様子、隙間まわりの汚れは通気口の周囲の黒ずみを矢印で示している。下に耳より目で確かめるという帯がある。

コウモリの在否は、耳ではなく目で確かめるほうが確実です。

次の3つのサインを、安全に見える範囲で確認してみてください。

確認したいサイン3つ
  • 夕方の出入り
    日が沈む前後に、軒先や換気口のあたりから小さな影が飛び立たないかを、離れた場所から眺めます。

    出入りが見えれば、ねぐらの位置まで一気に絞れます
  • 出入口周辺や家の周囲の糞
    同じ場所に小さな糞が繰り返し落ちていないかを確認します。

    糞は乾くと崩れて舞いやすいので、素手で触らず、掃除の前にコウモリのフンによる健康被害の記事を確認してください
  • 壁や軒先の黒ずみ・隙間
    出入りを繰り返す場所は、隙間の周りが汚れてくることがあります。

    瓦の下や壁のすき間、換気口など、小さな隙間を外から見て回りましょう

糞の扱いには注意が必要です。

厚生労働省は、動物由来感染症の予防として動物に触れたあとの手洗いなどを呼びかけています。

糞の確認や掃除をするときは、厚生労働省の動物由来感染症のページも参考に、手袋とマスクを着けて、乾いた糞を舞い上げないようにしてください。

タクミ

出入りの観察は日没前後の10分で足ります。
双眼鏡があれば離れたままで十分見えます。

音がするときの対処と時期

コウモリ対策の時期と手順を示した図解。上部の帯グラフは冬眠の時期と夏の出産の時期をむずかしい、その間を対策しやすいと色分けしている。下は追い出すとして忌避剤と隙間から出ていくコウモリ、出た後に塞ぐとして夜に手袋の手が通気口へ金網をあてがう様子。時期を外すと二度手間になるという帯がある。

コウモリだと見当がついたら、進め方は追い出してから、出入口を塞ぐの順です。

北九州市も、軒下にいる場合はコウモリがいない時に、または追い払ってから、その場所にネットなどをして侵入を防ぐよう案内しています。

中に残ったまま塞ぐと、閉じ込めや再侵入の原因になります。

大事なのが時期の見極めです。

北九州市は「冬眠時期及び夏の出産時期は追い出しが難しいため、それ以外の時期に対策を行う方が効果的です」としています。

アブラコウモリは初夏から夏にかけて出産・子育てをするため、この時期は自力で飛べない幼獣がねぐらに残っていることがあります。

急がば回れで、時期を外して確実にやるほうが結局早く終わります。

手順
出入口と痕跡を記録する

夕方の出入りの場所、糞の位置、気づいた日付をメモと写真で残します。

この記録が、封鎖する場所の一覧になり、業者に相談するときの資料にもなります。

手順
時期を選んで追い出す

冬眠期と夏の出産期を避けて、忌避剤などで追い出します。

具体的な作業手順はコウモリ駆除を自分でやる方法の記事で詳しく解説しています。

手順
出た後に出入口を塞ぐ

夜の外出を確認してから、記録しておいた隙間をネットや金網などで塞ぎます。

塞いだ後も数日は、物音と新しい糞がないかを確かめてください。

注意したいのは、捕獲は追い出しと違って許可制だという点です。

コウモリを含む野生鳥獣の捕獲・殺傷は鳥獣保護管理法により原則として禁止されています。

北九州市も、自分で捕獲を考える場合は県の担当窓口に相談するよう案内しています。

手づかみで外に出すような行為も捕獲にあたり得るので、「追い出して、入れなくする」の範囲で対応してください。

詳しくは害獣を勝手に捕獲すると違法?の記事にまとめています。

自分でやる範囲の線引き

やってよいこと

  • 忌避剤などで追い出す
  • 出て行った後に隙間を塞ぐ
  • 手袋とマスクを着けて糞を掃除する

避けること

  • 網や手で捕まえる
  • 生きたまま持ち運ぶ
  • 中にいる状態で出入口を塞ぐ
タクミ

「追い出して、入れなくする」までが自分の範囲です。
捕まえる発想になったら一度立ち止まってください。

放置せず相談したいケース

放置せず相談したい4つのケースを示した図解。糞が大量にたまっている、出入口が高所にあるとしてはしごに斜線、対策しても続くとして金網を付けた後も落ちる糞、部屋に入ってきたとして窓を開けて離れて見守る住人の4枚。受話器を持つ守谷タクミが無理せず相談してよいサインと伝えている。

次のような状態なら、自分での対応にこだわらず、自治体の窓口や業者への相談を優先してください。

  • 糞が大量にたまっている
    堆積した糞の清掃・消毒は、N95マスクや防護服が要る領域です。

    汚損した断熱材の交換が必要になる場合もあります
  • 出入口が高所や屋根まわりにある
    棟換気や笠木まわりなど、はしご作業になる場所は転落リスクが上回ります
  • 追い出しても物音と糞が続く
    出入口の見落としがある可能性が高く、現地調査で塞ぎ漏れを洗い出す段階です
  • 室内に入り込んできた
    素手で捕まえず、窓を開けて自然に出るのを待つのが基本です。

    繰り返すなら侵入経路の特定を急いでください

業者に頼む場合の相場観はコウモリ駆除の費用相場の記事で、見極め方はコウモリ駆除業者の選び方の記事で解説しています。

公益社団法人 日本ペストコントロール協会の加盟事業者や、防除作業監督者を置く会社なら、封鎖と衛生面の手順にも慣れているでしょう。

電話だけで総額を言い切る業者や、即決を迫る業者に不安を感じたら、消費者ホットライン「188」で相談できます。

タクミ

糞の量は「時間の経過」を映す鏡です。
多いほど棲みつきが長い前提で動いてください。

よくある質問|コウモリの鳴き声

コウモリの鳴き声に関するよくある質問のイラスト。夜のリビングで男性・女性・高齢の女性の3人がそれぞれ頭上に疑問符を浮かべ、男性は耳に手を当て、女性は窓の外を指差している。右では作業着姿の守谷タクミが開いたノートを見せて答え、窓の外の夜空に小さくコウモリが飛んでいる。
夜中のキーキー音はコウモリですか

音だけでは確定できません。

コウモリが飛行に使う声は主に超音波で、人にはそのまま聞こえないため、聞こえた甲高い音はネズミなど別の動物の可能性もあります。

夕方の出入りや糞などの痕跡と組み合わせて確かめてください。

鳴き声が聞こえないのに糞だけ増えるのはなぜですか

コウモリでは自然なことです。

飛行に使う声が超音波である以上、棲みついていても声では気づけません。

同じ場所に糞が繰り返し落ちているなら、声がしなくても棲みつきを疑って、出入口を探してください。

冬になって音がしなくなりました。

出て行ったのでしょうか

そうとは限りません。

北九州市は冬眠時期の追い出しは難しいと案内しており、静かになっただけで中に残っている可能性があります。

封鎖する前に、暖かい時期の出入りや新しい糞の有無で在否を確かめてください。

部屋に入ってきたコウモリを捕まえて外に出してもよいですか

素手で捕まえるのは避けてください。

野生鳥獣の捕獲は鳥獣保護管理法により原則禁止で、北九州市も自分で捕獲を考える場合は県の窓口への相談を案内しています。

窓を開けて照明を消し、自然に出ていくのを待つのが基本です。

糞の掃除はどうすればよいですか

手袋とマスクを着け、乾いた糞を舞い上げないように湿らせてから拭き取るのが基本です。

掃除機で吸うのは避けてください。

量が多い場合や体調に不安がある場合の判断も含めて、コウモリのフンによる健康被害の記事で詳しく解説しています。

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まとめ:音より痕跡で確かめて対処

夕暮れの庭でコウモリの出入りを観察するまとめのイラスト。住人の夫婦が家から離れた場所に立ち、夫が双眼鏡で軒先を眺め、妻がメモ帳に書き留めている。軒先から2匹のコウモリが夕焼け空へ飛び立ち、足元には出入りと糞にチェックの入ったメモ。確かめてから、時期を選んで動くという帯がある。

コウモリの鳴き声について、超音波で聞こえない理由、屋根裏の音の正体、他の動物との違い、痕跡での確かめ方、対処の時期まで解説してきました。

本記事のポイントを最後に整理します。

  • コウモリが飛行に使う声は主に超音波

    人にはそのまま聞こえないため、「声がしない=いない」とは判断できません
  • 気づくきっかけは声よりカサカサという物音や羽音

    ただし音だけでの断定はできません
  • 確かめる決め手は夕方の出入り・糞・隙間まわりの汚れの3つです
  • 対処は追い出してから封鎖

    冬眠期と夏の出産期は避けるのが北九州市の案内です
  • 捕獲は鳥獣保護管理法により原則禁止

    「追い出して、入れなくする」の範囲で対応します
  • 糞の掃除は手袋とマスクで。

    大量なら清掃・消毒ごと業者に任せる段階です

「声も聞こえないのに騒ぐのは大げさかも」とためらう方こそ、夕方の出入りと糞の2点だけ確かめてみてください。

リフォーム業界15年・20社の害獣駆除業者を調査してきた経験から言うと、コウモリの被害は静かに進むぶん、気づいたときの糞の量で工事の規模が決まります

棲みつきの気配があるなら、下の3社のような実績のある業者への相談から始めるのが確実です。

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